基本的に暗号通貨の価値は、投機的な期待感を差し引くと、その時々の電気代に収束するハズです。
そう考えると、今回の価格変動は原油価格に相関しているのかな、と思います。
ビットコインのエコシステムは、マイナーがユーザーを支えています。
マイナーは、計算機所有者でシステム内の取引の正しさを保証するために、電気を使って暗号の計算処理をしています。
この計算処理能力が中央政府がなくても、信用を創造する力の源泉になっています。
マイナーの収入源は、簡単にいうと取引手数料です。
需要と供給から、マイナーの供給が集中すると手数料は下がり、採算性が悪化します。
しかし、暗号通貨はいくつか存在するので、電気代と手数料が均衡するようにマイナーはエコシステム間を移動します。
これが電気代と手数料の通貨価値が相関する仕組みです。
それは、紙幣の価値は必ずしも生産コストとは関係ないということです。
日本銀行で一万円札を刷るのにかかるコストや、銀行システムを運営するコストは一万円分はかかっていないですよね。
あるいは、そのコストの上下変動が通貨価値に影響しているでしょうか?
金利を銀行システムの維持コストと考えると、あながち間違ってもいないかもしれませんが、よくわかりません。
これは法定通貨の場合の話で、市場原理で貨幣を作る場合はどうなるのか、なおさら興味深いです。