どうも自分には今まであまり「経営者」という意識はなかったんですが、そうでもないのかもしれません。
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先日、先輩に勧められて、 ドラッカーの『経営者の条件』という本を読み始めてみました。
一番初めの文章からして衝撃を受けました。
普通のマネジメントの本は人をマネジメントする方法について書いている。
しかし本書は成果を上げるために自らをマネジメントする方法について書いた。
他の人間をマネジメントできるなどということは証明されていない。
しかし自らをマネジメントすることは常に可能である。
このように始まるんです。
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ふつう「マネージメント」つまり「経営」というと、当たり前のように「部下」とか「会社組織」など、人を動かすことを前提にしてしまいがちです。
しかし、「経営」といったときには、まず「いったい誰・何を対象にしてるのか」ということを意識する必要があるんですよね。
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さて、ドラッカーの『経営者の条件』で言われてるマネージメントの対象は「自分」なんです。
これがすごく面白いんです。
つまり、誰もが「自分経営」をしている「経営者」ということになるんです。
『経営者の条件』という題名を聞くと、これから何か起業をする人に向けて書かれているのかなと思ったんですが、実はそれにはとどまらず、全ての人に当てはまることだったんです。
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ちなみに原題は「The Effective Executive」です。
この「Effective」という単語をどう解釈するかはなかなか難しいのですが、よく英語の自己啓発に関する本の題に出てくるキーワードです。
直訳すると「効果的な」なんですが、私は「バリバリ働いて成果が出ている」というイメージです。
日本語の「頑張る」というプロセスに注目した言葉に比べると、「影響」や「結果」に重きがあるような気がします。
「Executive」というのは、会社の社長を指すことも多いですが、「execute」というのは「執行する」・「行動する」という意味です。
つまり、このタイトルには「成果を上げる行動ができる人とは」、まさに「行動を変えることによって、成果をあげる」という意味が込められていると思います。
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会社の経営だけでなく、どのような仕事でも実績を上げていくためには自己管理していく必要があります。
色んな活動について、このマネジメントの考え方はとても役に立ちます。
「頑張っているんだけど、なんか成果が上がらないなー」と悩んでいる方、ぜひ一度紐解いてみてはいかがでしょうか。
頑張る方向性が見えてくるかもしれません。
私も読み進めるのが楽しみです。