人生の仕事とは何か? ~落語家 桂歌丸

こんにちは。はじめて買った落語のテープは、歌丸師匠の「小烏丸」でした。



粋な語り口に引き込まれていったものです。

歌丸師匠がおっしゃっていたことのなかで印象深い言葉に「大喜利の歌丸で終わりたくない」というものがあります。

「笑点」で三遊亭小圓遊との掛け合いがウケてお茶の間の人気ものになっても、落語家としての矜持を保ち続けた。
「大喜利の歌丸で終わりたくない。落語に帰る」と奮起し、地元・横浜の三吉演芸場で独演会を持ったのをきっかけに、古典落語への挑戦が始まる。
(朝日新聞「人生の贈り物」2017年12月20日)

この言葉にドラッカーの「何をもって憶えられたいか」という話を思い出しました。

私が13歳のとき、宗教の先生が「何をもって憶えられたいかね」と聞いた 
誰も答えられなかった 
すると「答えられると思って聞いたわけではない 
でも50歳になっても答えられなければ、人生を無駄にしたことになるよ」といった
私は、いつもこの問いを自らに問いかけている これは自己刷新を促す問いである 
自分自身を若干違う人間として、
しかし、なりうる人間としてみるよう仕向けてくれる問いである
運のよい人は、若いころから誰かにそう問いかけられ、
一生を通じて自らに問い続けてゆくことになる
ドラッカー

自分にはまだこの問いに対する答えがありません。

ただ、粋で面白い人生を目指して精進していきたいものです。