気遣いは仕事の専門性を補うオールマイティ

こんにちは。校正の仕事について聞くと、ダメだしが業務の中心でしんどいそうです。



「最近、職場での資料の校正がしんどい」という悩みを聞く機会があり、チームワークについて考えることがありました。

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資料の校正は、何人かの人から「あれやこれや」と指示を受け、修正する仕事だそうです。

もちろん、わざわざそういう仕事があるくらいなので、修正箇所は結構たくさんあるし、一度修正したものをまた元に戻せとか、何度も手直しが必要になるそうです。

「できた」と思って出しても、延々ダメだしが出るので「気が滅入りやすい」ということでした。

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そこでちょっと視点を変えてみました。

校正指示についても「特にだれの指示がしんどいか、あるいは逆にどういう人の指示はしんどくないか」ということを聞いてみました。

すると、気が滅入るダメ出しとそうでないダメ出しがあることに気づいてきました。

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まず、「指示が曖昧」な人は、一緒に仕事をしてしんどいそうです。

確かにそうですよね。

そもそもどう直したらよいかわかりにくいし、直しても再度手直しが必要になるから、やりがいが薄いそうです。

逆に、きついダメ出しでも、的確な指示なら納得してできるそうです。

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しかし、よく聞いてみると、仕事をしやすい相手にはもう一つの要素があるようです。

それは、その人が人柄として好きかどうかということです。

これは単に個人的な付き合いがなくても、普段からねぎらいの言葉があったり、校正原稿にも「忙しい中ありがとうございます」というような、気遣いの一言があるそうです。

確かに一言で全然やる気が変わりますよね。

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もちろん、無愛想でも「指示が的確」で仕事のしやすい人はいます。

でも、愛想もなくて、指示が曖昧だととてもストレスが溜まります。

逆に、人柄が好感を持てる人の場合は、多少指示に不備があってもストレスが少ないようです。

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これはとても面白いことですよね。

というのも「校正指示」は専門的な仕事なので、的確さという専門性が大事だと思っていました。

でも、実際に働いている人の声を聴くと、その専門性以上に、「人への気遣い」という、より基礎的なスキルが有効だということです。

しかも専門性に頼る仕事のやり方は、別の仕事に移るとまた一から覚え直す必要があります。

でも、人への気遣いのできる人は、新しい仕事においても同じように力を発揮することができるということです。

これは「ポータブルスキル」の大事な特徴です。

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さて、とりあえず相談相手には、「指示を受ける相手の指示の良し悪しを手帳にでも記録をしてみたら」というふうに声をかけました。

人って一方的にダメ出しをされるとしんどいですよね。

逆に自分の方でも評価の尺度を持っていると、客観視できるのでイライラを相対化できるかもしれません。

それに自分が完璧でないように相手も完璧ではないし、お互い様になると気持ち的に楽になるんじゃないかと思います。

この「お互い様」感覚ってチームワークの肝なのかもしれません。