ネット記事の中にインターネット黎明期の懐かしい一文があったので、考えさせられました。
ホームページ作成ソフトで書いたコードは“美しく”ない
"インターネット黎明期である1990年代後半にホームページを作り始めた“オタク”たちの多くは、特別なツールを使わずにメモ帳のようなエディターを使ってホームページを作っていました。ホームページ作成ソフトで書いたコードは“美しく”ないと信用されていなかったのです。"
当時は信用されていなかったホームページ作成ソフトですが、今はほとんどのページのコードが自動生成されています。
広がる自動生成コード
こういうと実感のない方も多いことでしょう。
確かに「ホームページ作成ソフト」はあまり売れていないようです。
しかし、オンラインのコンテンツ管理システム(CMS)もホームページ作成ソフトとみなしてみましょう。
すると、ほとんどのwebサイトが自動生成によってつくられています。
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ブログサイトのHTMLは美しいか?
ブログもある意味「動的なホームページ作成ツール」です。
実は私たちは無意識にHTMLを自動生成で作っているんですよね。
今でも自動生成されたHTMLソースを見れば、簡潔さで評価するなら「美しい」とは言えないでしょう。
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「ホームページ」の形は変わっている
ちなみに、「自分のウェブサイト」という意味での「ホームページ」は、今はInstagramやTwitterで生成されることが多いのかもしれないです。
自作の「ホームページ」を持っている人は一見減ったようで、実は増えているんだと思います。
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ハンドアセンブルの時代の終焉
かつて、プログラミングにおいても自動生成されるコードが美しくないとされた時期がありました。
1960年代頃までは「ハンドアセンブル」という自分でマシンコードを打ち込んでプログラムする技術がありました。
今でこそ高速とされるC言語ですら、当時は「遅くて冗長」と言われていました。
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機械化の臨界期
色々なテクノロジーにおいて、人間が手作業ですることと機械で自動生成するということの臨界期があるようです。
プログラミングでいえばそれが1960年代にありましたし、ホームページといえばそれが2000年前後にあったのかもしれません。
ほかにも、例えばお店での買い物ということについていれば、2000年代の半ば頃にはオンラインショッピングが普及しました。
これは販売(レジや接客)の自動化です。
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オートメーションと人の手と
19世紀の産業革命以来、このようなオートメーションによって仕事の置き換えはいくどとなく繰り返されてきました。
はじめは「機械がするなんて冷たい」とか「やっぱり人の手じゃないと」という反発が付きものでしたが、結局は自動化の流れは止まりません。
いまは人にしかできない仕事も、いずれ機械に置き換えられるかもしれません。
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人にしかできない仕事?
たとえば人手に大きく依存している仕事は、医療と介護です。
あと車の運転もそうです。
これらの仕事でも、すでに診断画像のパターン認識や、飛行機や電車の自動運転など進んでいます。
緊急時に責任を取れるかどうかという点に人の役割があります。
今は「正規雇用」と「非正規雇用」を区別する部分です。
説明をしたり責任を取ったりという部分に、人の役割は残っていくのではないでしょうか。