FFシリーズはRPGの中でもストーリーが強い(映画的な意味で)と言われます。FF7もプレイヤーキャラクターがストーリーの進展で強制的にパーティから離脱する場面がいくつかあるくらいで、用意されたストーリーは絶対です。
なのでFFでのRole Playing(役割演技)の面白さは、魅力的なキャラクターの人生を追体験することかなと思っていました。
プレイヤーを主人公に投影するスタイル(RPGの双璧であったDQなど)と対照的だと思っていたのです。
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そう考えるとゴールドソーサーのようなカジノは不自然です。
世界の危機が迫っている中、ひたすらチョコボレースに興じる主人公は、いわば「キャラ崩壊」です。
でも、その不自然さも面白さの一つです。
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プレイヤーはFF7を映画のようにストーリーを楽しみつつ、ゲームとして自由に動かす部分を二重人格的にうまくスイッチしながら遊んでいたのだと思います。
これまでFFはRPGとしては「かなり不自由なRPG」と思っていましたが、けっこう道草要素がありました。道中、サイドストーリー的に自由にいろいろできるわけで、そのバランスがあれだけたくさんの人を夢中にさせたのでしょう。
というわけで、道草要素の視点でRPGの魅力を見てみると面白いかもしれません。
ではまた。