そもそも、高齢者にとって、何にお金を使うのが幸せなのかなと思いました。
- 不安への備え(使えない)
- 孫
- 健康
子どもに頼りたくない
まず、根本的な原因は、親子で別居する暮らし方な気がしました。子どもに頼らない前提で人生設計をすると、時とともに衰える自分を頼みにしないといけません。将来の生活を、自力に投資するか、他力への保険にするか。
いざという時にお金がないと不安、という考え方です。
お金はずっと子どもに使ってきた
孫にお金を使うのは高齢者の道楽のように思われがちですが、意外とそうでもありません。子育て中は子どもがお金の使い道のトップなので、次の世代のためにお金を使うのは、なにも高齢者に限らないのです。結婚や子育て以降、自分のためにお金を使うということを忘れるのかもしれません。
ただ、子どもに責任があるのに対して、孫に対しては責任がないので、よりボランタリーさが際立つのでしょう。教育よりも甘やかしに見えることも多いですし。
贅沢な高齢者は目立つだけ
あと、旅行や贅沢体験というのは、高齢者でも資産や収入が多い人に限られるようです。一つ意外だったのが家電です。確かに最近の家電は、長く修理をしながら使えるものは少なくなりました。高齢生活の期間にも何度か買い替えの必要が出てきます。
以下、引用メモです。
1つ目
「健康」分野では、介護予防や健康寿命をサポートする商品・サービスは質も量が充実していくでしょうし、介護保険報酬に頼らないサービスも拡大しています。高齢化に伴い、こうした健康・介護関連の消費は、ますます増え続けていくことでしょう。
http://www.minnanokaigo.com/news/N47075858/
第128回 高齢者のお金の使いみちは「孫」と「健康」? 115兆円もの巨大市場となったシニア消費から見えてきた高齢者の消費動向とは
2016/03/16 17:00
2つ目
家電等の購入も29.9%と、比較的割合が高くなっています。今や日常生活において欠かせない家電は、精密機械化されています。このため、突然故障することがあり、なかなか修理にも出せなくなっているため、新しいものと定期的に買い替えをする必要があります。
シニアの方は「孫が何よりも可愛い」と思うのが常で、孫に対してお金を積極的に使いたいと思っている人が多く見られます。「一緒に外食をしたい」「レジャー施設で遊びたい」「旅行をしたい」など、孫と楽しい時間を過ごすためなら、お金を存分に使っても構わないと考えている高齢者の割合は高くなっています。
一方、自分のことに関しては、あまりお金を使いたがらない傾向も見られます。60歳以上の世帯になると、貯蓄の平均額は2,000万円を超えます。しかし、大きな消費行動にはなかなかつながっていません。
http://hajimete-kaigo.net/2015/09/25573/
シニアのお金の使い道、消費の実態は?
Date: 2015年9月9日 水曜日
3つ目
週刊ダイヤモンドの調査によると、まとめ
日本の個人金融資産は1500兆円、うち6割の900兆円を60歳以上の世帯が占めている
という結果が出ました。60歳世帯の平均貯蓄は2000万円以上、他の世代の約4倍の貯蓄を持っています。今までずっと働いてきたからいま働いている世代に比べて貯蓄額が高いのは当然の結果かもしれませんが、4倍の差に驚く人は多いのではないでしょうか。
高齢者が貯めたお金はどうなるのかと言えば、さらに増えてやがて本人は亡くなり平均3000万円の遺産となってしまうのです。なぜそんなにしてまでお金を貯めるのか?老後の生活費として必要だという思いもありますが、何よりも強いのは手元にお金が無いと怖いという不安です。それは戦後の貧しい時代で育ってきた苦労が根幹にあります。
内閣府が発表した平成26年版高齢社会白書によると、60歳以上の高齢者の約7割が現在の暮らしに「心配ない」と回答しています。「そんなに貯蓄があれば遊んで暮らせるでしょう」と若い世代は思ってしまいますが、高齢者に貯蓄の目的を問うと、
「病気・介護の備え」 62.3%
「生活維持」 20.0%
「豊かな生活・趣味」 わずか4%
です。不安が先立ってしまうため「備える」「貯める」を重視し、結果としてお金を「使えない」のです。
多少力技ではありますが、現在の銀行の超低金利はお金を「使わせる」方法です。未だ安定を求める人は金利が悪くても預金しますが、徐々に金融商品を買って投資する、つまりお金を「使える」人が増えてきました。
http://how-match.jp/retirement-savings-6
今、日本の高齢者がお金を使わない本当の理由
節約・貯めたい 高橋 亮 2016年04月26日