小さなストレスが代替サービスへの離脱をうむ 〜 作り込みとユーザー数

Androidスマートフォンの写真閲覧用のアプリとして、もう四年ぐらいQuickPic というアプリを使っています。



とてもシンプルで素早く、オススメなアプリです。

ところが最近、サムネイルの表示や、拡大画像の表示にいちいち2,3秒ほど時間がかかるようになりました。

人に写真を見せたいときになかなか反応しないのは、かなり不便です。

何か不要なアップデートでもあったのかな、と思って代替アプリを探してみたのですが、なかなかシンプルで高速な画像ビューアアプリが見つかりません。

どうしようかと思っていたのですが、先日、子どもの運動会で、たまたま手持ち無沙汰な時間があったので、写真の整理をしました。

カメラフォルダに900枚ほどあった写真を300枚ほどに減らすと、だいぶ表示速度が改善されました。

サムネイルのメモリ管理なんて、自動的にうまくやってくれていると思っていたので、ファイル数で顕著にロードに時間がかかるのは誤算でした。



これは、ただ単に私が正しい使い方をしていなかっただけです。

ただ、慣れていることほどうまくいかなかった時に、相手のせいにしてしまいがちな認知バイアスがあるんですよね。

自分のミスを棚に上げてひどい言い草ですが、デベロッパーの立場からはその対策をしないと、あと少しでユーザーが流出してしまうことにもなるわけです。

特にアプリのような手軽に代替案があるものはそうなります。

現代のユーザーはしてもらうことに慣れているので、アプリやサービスのメンテナンスでは、起こりうる不具合を知らないうちに解決するというアップデートも大切ですね。

パッとみてわからなくても、ツールの場合は長期間のうちにユーザー数の違いになって現れてくるはずです。

どの仕事でも、ユーザーのリピート率や離脱率を考えるさいに、この小さなストレスが代替サービスへの流出を引き起こしていないか検討してみてください。