こんにちは。突然ですがディスカッション主体の授業って好きですか?
話し合い授業は苦手という方も多いので、今日はその楽しみ方を書いてみたいと思います。
アメリカの大学でのいわゆる「白熱授業」です。
このような授業方法には「ケースメソッド」という名前があります。
ケースメソッドは、一つの困難な状況の事例について、教師と生徒が一緒に議論をする学習方法です。
独自意見症候群
かくいう私もこれまでこういったディスカッションは苦手でした。それは「独自の意見」を言わなければならないといけないと思っていたからです。
無理して人に「ためになる」意見をひねり出そうと思ってしまうと、とても疲れますね。
しかし、多様な意見を交換できることもさることながら、ケースメソッドでは事例に対してどっぷり浸かって自分事のように実感することを狙いとしています。
やる気があれば知識の習得は本などでもできますが、困難な状況を追体験するチャンスはなかなかありません。
いわば、ロールプレイングです。
防災訓練みたいなものかもしれませんね。一度体験していれば、実際に似たようなケースに遭遇した時に、心の余裕が生まれます。
正解を求めるより事例を味わう
現実には正解がない、とよく言われます。わかっているつもりですが、つい教室という場でディスカッションしていると、教師の求める「正解」を探してしまうものです。
実は、ケースメソッドにおける教師の仕事は、「修羅場」となるケースを選んできた段階で半分は終わっているのかもしれません。
あとはどんな結論になっても、生徒が置かれた立場を真剣に体験できれば、授業は成功と言えます。
右往左往するのも一興です。修羅場を楽しんでみてください。