戦略会議に戦略はあるのか?

こんにちは。会社や組織に「戦略会議」ってありませんか?
私は「戦略会議」という言葉に違和感を覚えるほうです。



もちろん、戦略そのものは組織運営には重要です。

そこで、なんで「戦略会議」に胡散臭さを感じるのか考えてみました。

行き詰ってからというタイミング

このことを初めて意識したのは2010年代前半の「国家戦略局構想」の顛末を見てかもしれません。

いつの時代も、政策が行き詰まると『〇〇〇戦略室』『〇〇〇戦略対策室』等という物を作ると言われています。

決断するのは誰?

戦略の本質は捨てること、つまり決断にあります。

組織には、皆がやめたいと感じつつ、これまでの経緯や利害関係などでやめられないいろいろな悪習が存在します。

そんなときにリーダーに求められるのは、一時的な不評を引き受けてでも、「やめる決断」をすることです。

その考え方からすると、「戦略会議」というスタイルは、リーダーシップの不在を意味しているのではないでしょうか。

つまり、戦略上の問題を「会議」という形式で解決しよう、というセンスに違和感を覚えるのかもしれません。

みんなで決めたから

もちろん、会議が有効な場合もあるでしょう。

それは賛否両論のある戦略的決定に「正統性」を与える場合だと思います。

危機のときはリーダーの立場は脆弱になりやすいので、その弱点を補強するのはそこまでマズい選択でもないでしょう。

ただ少なくとも、戦略の立案のための特別な会議は不要なのではないかと思います。

リアルに現状を知るために

基本的には戦略的なアイデアのために必要なのは「リアルな顧客」を知ることだと思います。

つまり、リーダーのフットワークです。
まさに「事件は会議室ではなく、現場で起こっている」わけです。

もし、身近に「戦略会議」があれば、その目的を見つめてみると面白いかもしれません。