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ポータブルアンチウイルスのEmsisoft Emergency Kitの使用感を試した

パソコンが不調でウイルス感染が疑われるものの、セキュリティソフトが入っていなかったり、入っていても検知されず不安な場合があります。

すぐにウイルススキャンを実施するには、インストール不要で、USBメモリーで持ち運べるソフトがあると便利です。

このようなセキュリティツールを「ポータブルアンチウイルスソフト」といい、いくつかあります。

ポータブルアンチウイルスソフトのメリット・デメリット

ポータブルアンチウイルスソフトはすぐに使えるメリットがありますが、デメリットもあります。

インストールしないということは常駐監視が行われないということです。

したがって、外部からウイルスが侵入しそうになっても、それを検出することができません。

ウイルス予防ではなく、臨時的なツールとして利用するのが望ましいです。

McAfee Stinger

セキュリティは基本的に信用第一なので、まずはセキュリティ大手のMcAfee, Inc.のポータブル・マルウェア・スキャナーが、無難な選択肢だと思います。

mcafeeには試用版として、いくつかの無料ツールが公開されています。

それでも、見つからないときは、別のツールを使うか、「ない」とみなすか悩ましいところです。

フリーのマルウェア検知ツール Emsisoft Emergency Kit

Emsisoft Emergency Kitも、インストール不要タイプのマルウェア対策ソフトで、ほかのセキュリティソフトがインストールされていても併用できます。

ニュージーランドのEmsisoft GmbH社の開発です。
（法人としてはオーストリアにあるようです）

個人、非商用の場合は無料で利用できます。

ダウンロード元：Emsisoft GmbH

日本語サイト　https://emsisoft.jp/software/eek/
ダウンローダ　https://freesoft-download.com/security/emsisoft-emergency-kit-free-4-0/download
英語サイト　https://www.emsisoft.com/en/home/emergencykit/download/

ダウンロードファイルが圧縮フォルダではなく、実行ファイルなので、おっかなびっくりです。

プログラムの署名は以下のようになっています。

ダウンロードした実行ファイルを起動すると、管理者権限が要求されます。

ライセンスの同意をすると、レジストリの変更などはしていないようですが、プログラムが展開されます。

展開先はリムーバブルディスクでよいようです。

展開フォルダを見てみると、GUIのEmsisoft Emergency Kit Scannerと、コマンドラインツールのEmsisoft Commandline Scannerの起動プログラムとバイナリデータが入っているフォルダがあります。

この「eek」フォルダのデータを持ち運べばよいことになります。

PC に侵入しているマルウェア（スパイウェア、トロイの木馬、アドウェア）などを見つけ出し、隔離することができます。

コマンドラインツールのEmsisoft Commandline Scannerの使い方

Emsisoft Commandline Scanner を起動するには、以下の操作を行います。

1. コマンドプロンプト画面を開きます。(Run: cmd.exe)
2. USB メモリが挿入されているドライブ (例: f:) に切り替え、次に、実行可能ファイルのフォルダに切り替えます。(例: cd run)
start commandline scanner.exeを実行すると、１．２．の操作を自動でします。

3. a2cmd.exe にパラメータをつけて実行します。
たとえば、

a2cmd.exe /quick

とするとアクティブなプログラムやスパイウェアの痕跡だけの簡易スキャンができます。