情報弱者・情報強者、どちらの求める情報にもアクセスしやすいデザイン ~ 価格.comの広告と情報

こんにちは。インターネットを見ていたら「価格.com」の広告が表示をされていたので、興味を持って見てみました。




価格.comといえば、いろいろな商品の価格を比較するための情報サイトです。

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特に何か物を売っているわけではないので、なぜ広告するんだろうと思いました。

広告している内容は「プロバイダの料金比較」です。

なるほど確かに月額料金が発生するプロバイダ契約の斡旋は、リターンも大きい案件だと思います。

「価格.com」としても検索で来る人を待つだけでなく、広告を打って仲介料を取りにいこうということなんでしょう。

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さて実際に価格.comのサイトをみてみると、「実質1円/月」という表記が目につきます。



しかし、価格.comが情報サイトとして面白いのは、「なぜ月の実質費用が安いのか」の理由についてもちゃんと説明していることです。



月額料金から割引額を引いた金額を実質費用として表記していることになります。

そして、大きな割引ができるのは「一定期間の契約を前提としているから」ということになります。



価格.comのサイトでは、費用を比較してみる時にデフォルトでは「1年間利用」として表示されているのですが、表示を切り替えて複数年度の契約での試算も見ることができます。

ここで例えば5年間を選択すると、実質費用は一年目の煽情的な金額とはまた違った数字が表示されます。



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価格.comの情報の提示の仕方は商業的にとても上手だと思います。

仕組みをよく分からずにとりあえず安いプロバイダーを探している人(情報に疎い層)には、申し込みまでのスムーズに誘導することができます。

割引の仕組みを知った人(情報に敏い層)には、とってもきちんと複数年での実質費用の比較ができるようになっています。

価格.comでは情報弱者・情報強者のどちらのニーズに対しても、求める情報にアクセスしやすいデザインになっていて、うまいことできてるなと思いました。

安さで消費を煽りつつも、きちんと正しい情報にもアクセスしやすい、その辺のさじ加減が絶妙なので、すごいサイトなんだなと思います。