ひとりで遊べるボードゲーム「オニリム」知ってますか?
オニリムは一人でもできるカードゲームです。
ちょっと複雑な「坊主めくり」みたいなゲームですが、夢の世界を題材にした雰囲気がいいんです。
通常の海外のボードゲームは4人・5人でのインタラクションが面白いものが多いのですが、日常的にボードゲーム好きを集めるのはなかなか難しいです。
オニリムは夢の世界の雰囲気がいい
このゲームは、1人または2人で協力して遊ぶカードゲームで、夢幻の迷宮から脱出することを目的にしています。
この「夢の世界を旅する」というテーマがソリティアにぴったりはまっていて、夢の中を表しているイラストが幻想的でありつつ少し不気味な所が魅力的です。
ちなみに、私は「ゆめにっき」のBGMのピアノアレンジを流しながらゲームプレイしています。
オニリムのゲームバランスは絶妙
夢の中にいるあなたが、夢の時間が終わる(山札が尽きる)までに八つの夢の扉を開け夢から出よう。というゲームで、要は「山札がなくなるまでにカードの色をそろえる」というシンプルなルールなのです。
しかし、ゲームバランスはしっかりしていて、後一歩のところでクリア出来ない事が多く、挑戦しがいがあります。
中盤まで余裕かなと思っていてもゲームオーバーになったり、ぎりぎりだと思っていても運良くクリアできたりと、毎回いろいろな展開があります。
必然的に終盤に「ナイトメア」が多くなってくるあたり、ホントによくできています。
かなりテストプレイがしっかりしているんだろうな、と感心しました。
オニリムのゲーム性は6歳児でもできました
不確定の未来に対してどうアプローチするか、いろいろな戦略が選べるので面白いです。
ボードゲームのゲーム性はいろいろありますが、オニリムの場合は「ましなものを選ぶ」です。
6歳の娘でも、カードを出すか捨てるかの選択をちゃんと理解できてて、なんと2 回やって2回ともクリアしてました。
ビギナーズラックですね。
勝ち負けがないので、子ども向けのボードゲームとしてもよいかも
もっと簡単なボードゲームを買わないと一緒には遊べないかと思っていたんですが、嬉しい誤算です(^^♪
ちなみに、子ども用に買おうか迷っていたのはviva topo(ねことねずみの大レース)。
これは駆け引きのある「すごろく」ですね。
坊主めくりといい、すごろくといい、少しのアレンジで現代風にリフォームできるんですね。
ルール通りだとシャッフルが多いのがわずらわしい
ちなみに難点をいえば2つあります。
1つは、リシャッフルの頻度がとても多いことです。
出たカードを山札に戻す場面が結構あるんですが、ルール通りにするとランダム性を維持するために頻繁にシャッフルし直さないといけないんですよね。
ソリティアなのですが、2人いるならひとりはゲームマスターとして山札管理をするのがお勧めです。
完全にシャッフルしなくても、はじくカードだけをランダムな位置に戻すだけでゲーム性を損なうことなく進めることができる場合がほとんどで、これでシャッフルの回数を5分の1ぐらいにできます。
思った通りにならないフラストレーションを楽しめるか
トレーディングカードゲームだと、「相手のカードをどんどん捨てさせることで、好きなことをさせない」という戦略があります。
このゲームにおける「ナイトメアカード」はまさにそのような「イヤな戦略」です。
山札そのものが理不尽に攻めてくるので、自分のやりたいことの出足をくじかれる場面が多いです。
このゲームを楽しむには、ドローによる理不尽な結果を冷静に受け止めて、合理性な判断で淡々とゲームを進める精神性が必要なのかもしれません。
でも、そういう意味でもすごく教育的というか「ためになる」ゲームでもあります。
価格はけっこう変動します
自分はオニリムを5年ぐらい前に買ったのですが、当時はちょうど品薄の時期で10000円ぐらいで買いました。
なので、けっこう買うまで悩んだんですよね。
でも今は日本語版も再販され、3000円ぐらいで手に入ります。
ちょっとショック、というか羨ましい。
そもそも、ボードゲームは追加生産に手間がかかるので、供給量の変化で価格が変動します。
買うタイミングにもゲーム性がありますね(^^♪
続編として、夢の世界の火事を題材にした「シルヴィオン」があります。