「しなくてもよかった作戦」をしてしまう背景

『失敗の本質』の「インパール作戦」を読み返し。



冒頭の「しなくてもよかった作戦」という一文が強烈です。

後知恵かもしれないけど
そんな「しなくてもよかった作戦」のために

3万人もの方が亡くなり、
その倍ぐらいの方が
満身創痍で帰国することになった、

これが現実におこるのが
「組織決定」の怖さです。

なぜ無謀な計画を止められないのか?

インパール作戦が無謀なことは
当初からわかっていたそうです。

でも、一人の司令官を
部下も上司も止められず
実行に至りました。

実際の心のうちはわかりませんが
上司が黙認したのは
人情に棹さしたということより、
戦況の悪化じたいが
大きな要因だったのではと思います。

負けてくるとどうしても
部下の士気を維持する必要が増え
士気を下げるような
ネガティブな選択ができなくなります。

ネガティブな情報も好まれなくなり
破滅に進んでしまいます。