というのも、会計をしたいときとか、水を持ってきてほしいなどという時には、コールベルで一度店員さんにテーブルに来てもらいますよね。
そして、それから用件を伝えると、店員さんは一度厨房やレジに戻り、もう一回来てもらうことになります。
店員の方でも往復の手間がありますし、客の方も二度待つことになります。
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これはコールベルでは客に要件があるという0,1の情報しか伝達できていないからです。
そこで、このコールベルの段階で要件が伝われば、客と店員と双方にとってスムーズになります。
これまでも、回転寿司などで注文に使うタブレット端末から会計などの要件も伝える形はありました。
しかし、タブレット端末は大きいので、お店の雰囲気に影響を与えてしまうし、小規模な飲食店では全席に設置することができなかったりします。
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そのような場合の解決方法として面白いなあと思ったのが「ねがブロ」というプロダクトです。
あらかじめ小さなブロックの各面によくある用件を登録しておいて、客はブロックの面を変えることで要件を伝えます。
ブロックを傾けると内部のセンサーと無線通信によって、リンクしてあるリストバンドに要件とテーブル番号を通知します。
とてもミニマルで美しいデザインですが、やや新奇でわかりにくいかもしれません。
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ただ、このアイディアの肝はコールベルの「通知」と「用件」とを結びつける、ということです。
もう少し既存のベルに近い、わかりやすくて安価な方法を提示できれば、もっとヒットすると思います。
センサーや無線機が安価になったので、既存の二値情報にいろんな付加価値をつける可能性が広がっていますね。