こんにちは。Google Adsenseの上部に次のようなメッセージがでてきましたので、選択肢の意味を説明します。
カリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)は、2020 年 1 月 1 日に施行されます。カリフォルニア州在住のユーザーを対象とするオプションを管理する方法をご覧ください。
CCPAとは
CCPA(The California Consumer Privacy Act )は、プライバシーの保護についての法律・規制です。
以前にもヨーロッパ地域で「General Data Protection Regulation (GDPR) 」という法律ができたときに似たようなことがありました。
今回の法律(CCPA)の保護の対象は、カリフォルニア州に住んでいる人です。
日本のサイトであっても、カリフォルニア州在住者から閲覧される場合があるので、「対処」が必要ということです。
CCPAの要点をかいつまんで説明すると、
- 消費者によるリクエストがあれば自らが集める情報とその目的、および共有するサードパーティーを開示する必要がある
- ユーザーのリクエストがあれば他社への情報の共有を停止しなくてはいけない(「オプトアウト: opt-out」という)。
データ処理ってなんのこと?
対処方法として2つの選択肢があります。
- - データ処理を制限しない
- - データ処理を制限する
デフォルトでは、「データ処理を制限する」になっています。
この「データ処理」とは、何を指しているんでしょう。
詳細を確認してみると、「サイト運営者のためのデータ処理の制限」とありました。
(引用:英文)https://support.google.com/adsense/answer/9560818
ちなみに「Publishers」の訳については、Google Adsenseヘルプでは「Publisher ID」を「サイト運営者ID」としていることに拠っています。
- (英語)https://support.google.com/adsense/answer/2923881?hl=en&ref_topic=19363
- (日本語)https://support.google.com/adsense/answer/2923881?hl=ja&ref_topic=19363
パーソナライズド広告
Google広告は、訪問したユーザーの「行動データ」を「処理」して、それをもとにユーザーに適した「パーソナライズド広告」を表示する仕組みです。これが「サイト運営者のためのデータ処理」です。
しかし、CCPAでは、カリフォルニア州の人は、そのような「行動データの処理」を拒否できる権利が認められたことになります。
したがって、サイト運営者にできる選択肢は二つ。
1. 【データ処理を制限する】 IPアドレスからカリフォルニア州からのアクセスに対しては、自動的に「パーソナライズド広告」をやめ、コンテキスト情報に基づく広告を表示する。
2. 【データ処理を制限しない】 「Do Not Sell My Personal Information」リンクをサイトに表示させ、「パーソナライズド広告」希望しなかった相手だけに「コンテキスト情報に基づく広告」に切り替えられるようにする。
ちなみに、先ほどの選択肢の順序と逆転しているので、ご注意ください。
「データ処理を制限しない」にした場合、「Do Not Sell My Personal Information」リンクがどう表示されるのかは、未検証なんですが、2019年12月12日以降に表示されるようになります。
IPアドレスで判断する仕組みがあるので、日本のユーザーには「Do Not Sell My Personal Information」リンクは表示されないのではないかと考えています。
結局どっちを選ぶ?
以上のことから、現状、日本ではどちらを選んでもあまり大差がないと思います。でも、もしかすると、いずれ日本でも同様の規制ができるかもしれないので、そのときは考えないといけない問題ですね。
自分は広告アピールよりも、ユーザーの利便性(カリフォルニア州の人に一回クリックさせるのも嫌)を重視したいので、「データ処理を制限」を有効にして、「コンテキスト情報に基づく広告」にしようかな、と考えています。
関係ない広告が表示される方がユーザーにとって不利益かもしれないので、そこらへんはよくわからないですが。
どう思います?
ちなみに、この設定はGoogle Adsenseの「ブロックのコントロール」「すべてのサイト」から変更することができます。
もし、ご参考になれば。