ジジ「あーあ、魔女も落ちぶれたものだよ。カラスは魔女の召し使いだったのにさ」
落とした荷物を探しに森に戻ろうとする魔女のキキを、カラスたちは巣を襲いに来たと思って近づけてくれない。
今日散歩していたら、塀の上に大きなカラスがいました。
近づいても飛び立つ様子がなかったので、まじまじとカラスの眼の奥を見ることができました。
そこで、はっと一つのシーンを思い出したんです。
ウルスラ「いい子ねぇ 動かないでね。ステキよー。あんた美人だねぇ」
初めて会ったとき、絵描きのウルスラはカラスたちの輪の中にいました。
カラスはもはや「魔法使いの召し使い」ではない。
力で従わせることができなくなったら、もう一緒にいてくれないのでしょうか?
そうではない、もう一つの魔法があったんです。
それが言葉。
よく観察し、相手の良さを伝えること。
込められた思いがあるから、カラスもウルスラを認めたんですね。