副題の「いつか話せなくなる前に」には、不吉な響きもありますが、一番ありうる可能性は、「忘れてしまう」ことです。
ということで、備忘録を「遺して」置こうと思うのです。
さて、私がいつ頃Twitterに出会ったか、ということを遡ってみるには、アカウントを見れば良いわけです。
はい、2015年の8月。今から5年前か。
何でアカウントを作ろうと思ったんだろう。
たどれる最古のツイートがこれ。
愚痴は言いやすく、泣くことは意外に難しい。なんかブレーキがある… https://t.co/mV0nfM1KQu
— ぽたきち/おやすみ中 (@potakichi_57) August 10, 2015
きっかけは情報収集?
なんか、友人が「情報収集にTwitter、めっちゃいいですよ。最新のテクノロジー関連ニュースの裏情報なんかも、プロの人たちから手に入るんですよ」
みたいな感じで興奮して言ってきたので、「ふーん」と思って登録したんですよね。
それで、とりあえず「情報収集として使ってみようか」ってなりました。
なぜか、「名言集アカウント」に引用リツイートしていますね。
あと、それ以前からブログをしていたので、その更新をツイートしている。
もちろん、両方とも「いいね」も反応もない。
「何が楽しいのか、よくわからんな」と思いました。
とりあえずニュース
それで、とりあえずネットで読んだニュースをメモがわりにストックすることにしたんです。
「ブックマーク」としての使い方ですね。
Google Chromeをブラウザに使っているんですが、「Tweet Now Browsing」というアドオンがあって、読んでいる記事を簡単にメモできるのです。
自分のタイムラインがニュースの切り抜きになるように、と思って使っていました。
ちなみに、ネット記事をストックするという、この使い方はずっと試行錯誤していて、Evernoteを使ったり、Google Keepを使ったり、テキストファイルに保存してみたり、と変遷を遂げました。
今は、原点回帰して、ブックマークに「reading(読んでる途中)」というフォルダを作って、放り込んでいます。
気づいたこととしては、「ほぼ見返すことがない」ということなんですよね。
というか、ブックマークを探すより「検索」した方が早いという。
それでも、ごくまれにある、友人に「こんな記事があったんだよー」と見せる時に「スッと出る」ように、せっせとストックしています。
そんな「黙々と目に付くニュースのメモをツイートする日々」が続いていました。
店舗マーケティングとしてのTwitter
ある時、たまたま仕事の付き合いでいった講演会で、マーケティング・コンサルタント藤村正宏さんの話を聞いたんですよね。
Twitter上のやり取りで「ファン」が生まれて、企画段階の商品に「買いたい」という「注文」が来る、そんな話を聞きました。
面白かったのが、「でも、大概のお店は 個人の見えない 御行儀の良い情報発信でつまらない。皆さんのお店もそうでしょ?」と言われたこと何ですよね。
これって面白くて、お店と自分に一体感がないと、わざわざ自己表現として発信なんてしないんですよね。
「自分のお店」と思えるスタッフがどれくらいいるか、というのはお店や会社の「健康さ」のバロメータなのかもしれませんね。
結果、「キャンペーン」のお知らせばかりツイートすることになる。
大抵、「やれ」と言われて生まれた店舗のツイッターアカウントはそんな感じでした。
それに「お店の看板」で発信すると、どうしても気になるのが「炎上」。
否定的な意見を受けないためにも、当たり障りのない、「つまらない」発信には身に覚えがあったわけです。
といって、お店のツイッターをがんばっても「つまらない」な、と思って、じゃあ「何を発信しよう」となったわけです。
以前から、プログラミングとかニュースとか読書メモとか、備忘録としてブログにしていたんですが、「あんだけ煽られたし、やるだけやってみようか」となったのです。
何かがわかれば、仕事でも役立つかもしれないし。
そこで、どうすれば「自分のアカウント」が他の人の目に止まるのか、ということを考えてみました。
こんなことがあったのが、多分2017年の夏ぐらいだったと思うんですよね。
インフルエンサーの観察
どうも、たくさんのファンと交流している「インフルエンサー」と呼ばれるアカウントをみていると、「鋭いこと」を言っているんですよね。
あと、「反論されやすい過激なこと」をツイートしているアカウントも多いように感じました。
「(1)自分にない鋭い視点」、「(2)自分では言えない過激なこと」、「(3)反論したくなる過激なこと」をツイートすると、フォロワーが増える、どうもそのように見えました。
(2)(3)は「過激」なので、ちょっと荷が重いように感じました。
無理に「演じ」ても、続かないな、と。
そこで、(1)の「鋭いツイート」を模索することになりました。
炎上ツイートのメカニズムについて勝手に思うこと
ちなみに、「反論したくなる発言」つまり、「炎上」ですが、反論と同時に「作用と反作用の法則」のように「擁護者」が出てくるようでした。
賛否が5:5でなくとも、1:9であったとしても、1に相当する人は「味方」として擁護してくれます。
ところが、噛みつく相手を四方八方広げていくと、「味方」と思った人も「あれっ?」と離れていきます。
残るのは「鬱憤をためた人」と「純粋すぎる人」、そうやって「カルト化」していくように思います。
このような特性の人が「カルト化」するのは、何もツイッターに限らず、いろいろな詐欺・「宗教」で見られるものですよね。
自分は、「精神障害」や「知的障害」・「発達障害」の方の支援をしたいと勉強したのですが、こういう方の「弱点」をつくような詐欺は、本当に残念です。
話は違うけど「懸賞に当選しました!」というようなSPAMメールでも、100万件も送れば、どうしても「判断が難しい人」の元に届いてしまうのです。
何とか、ならないものでしょうか。
ただ、いろいろ観察してみると「炎上」を意図的にしているつもりの人は、いつしか0:10の賛否の領域まで進んでしまって、最終的には「どこかに消えて」しまうことが多いようです。
ドナドナー。
可愛いは作れる?
さて、「鋭いツイートで人気者になろう」と意気込んでみたのですが、どうも勝手が違います。
いいこと言ってる風でも全然リツイートされません。
今では、「そもそも自分の呟きは似た波長の人にしか響かない」と思うので、大してリツイートされるようなものでもないし、別にたくさんの人に反響するから酔いでもない、と思えるのですが、当時は、なぜだろう、と考えていました。
そこで、「フォロワーが少ないからだ」という仮説を立てました。
これはありそうな仮説です。
同じ「いいツイート」でも、自分のツイートみる人が100倍になれば、リツイートする人も100倍になるはず。
ん、なんか「鶏と卵」みたいな話だな。
とりあえず、ツイート以外で「自分をアピール」する方を探してみました。
そこで、自分はどういう時に「フォロー」するのかな、と振り返ってみました。
それは「おぉ!」と思うツイートを目にした時と、「通知」に表示された時です。
ということで、「通知」に表示させればよい、ということになりました。
これ、発想が「サイコ」ですよね。ヤバイ。
人の通知に徘徊する
この理論に立つと、ひたすら「いいね」「フォロー」「リプライ」「リツイート」をすると良いことになります。
とはいえ、「人気者になりたい」なら、イメージもありますよね。
第三者に見えやすい順でいうと、「リツイート」「リプライ」「フォロー」「いいね」の順のようです。
通知相手に見えやすいのは「リプライ」「リツイート」「フォロー」「いいね」なのかな。
多分、その時は何となく「フォロー」すると「フォロー」される、という謎の法則に気づいたので、ひたすらフォローすることにしました。
とにかく、ひたすら。 休憩中など暇を見つけては、「おすすめ」に表示されるアカウントをフォローしてみました。
最終的には「宇宙にある全てのアカウントをフォローしたらどうなるんだろう」という別の疑問も生まれ、フォローというゲームにハマったわけです。
フォローの果てに見えたもの
このゲームは2つの壁にぶつかり、終息を迎えます。
1つは、フォロー数制限。
フォローばかりしていると、「ボット」扱いされるのか、アカウントが一時的に凍結されたりします。
あと、自分のフォロー数が1000人だったか2000人だったか、ある程度に達すると、自分のフォロワー数が増えない限り、それ以上増やせなくなる、というルールのようでした。
あぁ、宇宙にある全てのツイッターアカウントをフォローすることは、現世では無理そうです。
2つ目の壁は、インプレッション。
いつしか、自分のツイートに「いいね」や「リツイート」してほしい、という承認欲求丸出しの衝動に突き動かされて、ハマっていた「ひたすらフォロー」。
ところが、よく自分の見てみると、インプレッションがそこまで増えていない。
そう、中身のない自分のアカウントにフォローを返してくれたアカウントの多くは、自分と同じように「無差別フォロー」をしているアカウントだったわけです。
こっちがフォローした瞬間に、「フォローされました」と通知されたりするので、「あっ、これボットもあるんだね」と思いました。
ボットはツイートは見てくれないから、インプレッションは増えない。 そう思い至りました。
何という。
結局、ひとり言だったのか。
お釈迦様の掌の中の孫悟空状態。
しかも、脈絡もないツイートが溢れるタイムラインが残りました。
ということで、このお話の続きはまた今度。
ではでは。