「質問箱(peing)」というサービスに興味を持ち、「匿名であること」についてあれこれ考えてみました。
匿名性の死守
1999年に個人サイトとして開設された「2ちゃんねる」という電子掲示板の設計思想の一つに「匿名性の死守」があります。「名無し」というシステムが特徴的な電子掲示板です。
多くのウェブサービスと違い、名前の入力が必須ではないため、「名無し」で書き込みをするが多かった。
このような「匿名」での情報発信には、暴言やデマの温床になった負の側面(誹謗中傷や名誉毀損、第三者の個人情報、著作物の無断転載、薬物の密売情報など)もあります。
最近見てないけど、今はまたアングラなポジションなのかな
立場やしがらみから離れて
しかし、立場や利害関係から「自由」になれるという側面もあります。それまでの電子掲示板が、個々人のコミュニケーションが目的としてサイトが作られていました。
それに対して、2chの場合は人格を排することで、純粋な議論や情報を蓄積することを目的としていたそうです。
「名無し」について、管理人(当時)のひろゆきは「たとえば安倍首相が実名でネット掲示板に書き込んだら議論どころじゃなくなる。純粋に議論をするのなら、人格はないほうがしやすい」[51]「ほかの日記やブログサイトというのは、個々人のコミュニケーションが目的としてサイトが作られているわけですが、2chの場合は情報を蓄積することを目的としている」[52]などと語っている。
「匿名性」というのは、すこし乱暴なたとえですが、火や刃物のようなもので、危険ではあるものの有用な道具の一つです。
ちなみに、「匿名性が自由をもたらす」という思想は、民主制における「秘密投票の原則」のベースでもあります。
個人にとっても、社会にとっても、世間のしがらみが強すぎるほど、人は匿名な表現空間を必要とするのかもしれません。
思いやりのある自由
もちろん、自由だから何をしてもいいわけではありません。「自由には責任がある」というとやや使い古された感じもありますが、私が好きなのは「思いやり」という言葉です。
匿名性でせっかく自由を得ても、その発信によって人を傷つけてしまうなんて、とても哀しいし思慮の浅いこと。
人も自分も活かすように自由を行使したいものですよね。
質問箱
ということで質問箱を設置しましたので、よかったらどうぞ。
そういえば、徳川吉宗の改革の一つに目安箱ってありましたね
お互いに疲れない程度に、ゆるりまったり自分のペースで質問に回答したいなと思ってます。
意図がよくわからなかったときは、「先延ばしにする」「答えない」という方法で回答をします。
3割ぐらい回答出来たらよい方なのかも…。