こんにちは。周回遅れで真田幸村に興味を持って、大阪の陣について読んでみました。
司馬遼太郎に「軍師二人」という、後藤又兵衛と真田幸村を扱った短編があります。
組織の話としては、淀君を頂点とする指揮系統、決済権限の問題は考えさせられます。
彼女一人を悪者にするのも情けない気がしますが。
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それはさておき、太平の世には生きていけない兵どもが負けるとわかっていても死地を求めるという構図に、明治維新後の戊辰戦争を思い出します。
体制の変革期には、多くの武士が仕事を追われ浪人となります。都市に溢れた失業者は社会問題となります。
もはや軍事的には決着しているので、これらの戦争はいわば経済政策であり、公共事業といえます。
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ある意味、徳川方も豊臣方もわかっていて、平時に乱を起こしているところがあるのかもしれません。
失業者に教育と生計を与えられなければ、死地を与えられなければならないことを為政者は知らないといけません。
これは現代にも通じるところがあるのかもしれません。