そこで今回手に取ったのは「黒田官兵衛―稀代の軍師」(2008, 播磨学研究所 (編))という本です。
初めて知ったのですが、兵庫の郷土に関する10回の講座をまとめた講義録です。
軍師とは意思決定
黒田官兵衛といえば、中国大返しの印象が強いのですね。軍師の役割が時代とともに呪術者(占い)から参謀(情報将校)へと変わっていった中での、黒田官兵衛の位置づけが興味深かったです。
占術も兵法も、組織における「意思決定のメソッド」という共通項があります。
また、黒田官兵衛を有名にした司馬遼太郎の関わりについても知ることができました。
いわば、現在の黒田官兵衛観の原点ともいえる『播磨灘物語』にも興味がわいてきました。