というのも、このゲーム、遊び方を説明するサイトがほとんどないのです。
そこで今回は、「Sengoku」を買ったけれどもイマイチわからなかった、という人のために簡単な遊び方をご紹介します。
Sengokuってどんなゲーム
『Sengoku:戦国』は、2011年にスウェーデンのゲーム会社パラドックス インタラクティブ(Paradox Interactive)が発売した、歴史シミュレーションゲームです。
まぁ、簡単に言うと「スウェーデン製の信長の野望」みたいなゲームですね。
現在、PCゲーム販売サイトSteamのここで販売されています。
パラドゲー(Paradox Game)とは
パラドックス社は「ヨーロッパ ユニバーサリス」「ハーツ オブ アイアン」といった名作ストラテジーシリーズを手がけています。このゲームでは1467年から1620年までの「応仁の乱」以降の戦国時代を舞台に、プレイヤーは細川氏や山名氏といったさまざまな氏族の一人として、日本の過半数を統一した「将軍」になるために戦います。
ゲーム内容的にもシステム的にも、中世ヨーロッパの「封建制」を扱ったパラドックス社のCrusader Kings IIと似ているそうです。
とはいえ、私はどっちも実際にプレイしたことはありませんが、プレイ動画で見た「ハーツオブアイアン(HoI)」が面白そうだったので興味を持ちました。
ここが信長の野望と違う
- 戦国時代のスタートが「応仁の乱」
- 武将キャラの影が薄い
- 必殺技的なものがない
- 地味
- 月の経過がわかりにくい
Steam版で英語の壁に無く
「日本語MODを入れれば、大丈夫だろう…」という安易な気持ちで購入したSengoku(Steam版)でしたが、なんと日本語化できないようです。あっというまに挫折していました。
だって、この文字の細かさで、全部 英語なんですよ。
どの画面をクリックしても、こういう「Hint」が出てくるんです。
試しに読んでみましょう。
Diplomacyう~ん…
If you want to get anywhere in Sengoku, you need to employ diplomacy, which is done by sending a variety of offers to other characters.
The highest level of diplomacy in Sengoku takes place between clans. Clans declare war, make peace, and exchange hostages. Vassals of clan leaders simply fight in the wars.
With a handful of exceptions, most diplomatic actions cost honor. Giving gifts and hanging out titles actually gain you honor.
The honor cost of declaring war is scaled by the opinion you have of the target clan leader.
一応、意訳してみますか?
外交こんな感じの説明文が果てしなく続きます……
Sengokuではどこかを得るには外交をする必要があり、他のキャラクターとの交渉にはいくつかの種類があります。
一番重要なのは大名家(clan)同士の外交で、宣戦布告、講和、人質交換などがあります。家臣たちは大名に従って戦います。
原則的に外交アクションにはHonor(威信値)をコストとして支払います。朝廷への貢ぎ物や位階によってHonorを増やすことができます。
宣戦布告のHonorコストは相手方との関係(Opinion)によって変動します。
チュートリアル記事との出会い
積みゲーにすること、なんと約3年半。いくどか挑戦した結果、ついに難攻不落のこのゲームの遊び方がわかってきました。
それは、この記事「A Sengoku Handbook」のおかげです。
またしても、英語。
エディタにコピペして、ざっと文字数を数えてみると…
10万文字!
いや、英語だから長くなるのはわかりますけどね。
しかし、Google翻訳とここ(Sengoku-Japanese-localization-mod)にある用語集の日本語訳の助けを借りながら、執念で読み進めていって、
そこで、一つの結論に達しました。
遊び方:待って、宣戦布告して、勝つ
目的から逆算して考えるとこうなります。- 目的:日本全土の過半数を支配する
- そのために他国を攻め落とす
- そのために他国に宣戦布告する
- そのために宣戦布告に必要なHonorポイントをためる
- そのために待つ(放っておいてもちょっとずつ増える)
それだけ!
簡単でしょ♪
この期間がゲーム内時間で10年-20年単位だったりするので、不安になるのですが、ここは進行速度をMAXにしてすっとばしてしまいましょう!
宣戦布告(Declare War)
宣戦布告するには、相手の家の家紋をクリックして、相手への外交画面を選びます。そこから、宣戦布告(Declare War)を選びます。
画面では28ポイントのHonorが必要なのですが、足りていないのでボタンが無効になっています。
Honorをためる
それで、Honorポイントをためる必要がありますが、こんな感じで、月ごとにちょっとずつHonorは貯まります。
まぁ、ざっと10年ぐらい待てばいいんじゃないでしょうか?(適当)
もっと早く宣戦布告したい
もうちょっと早く進めるには、朝廷にお金(富:wealth)を貢ぐ必要があります。Clanウィンドウのメニューから、朝廷にいろいろ貢ぐことができます。
決まった金額のお金を支払うと、Honorが増えます(位階(Court Rank)を得ると持続的に増える)。
戦争状態になったら攻めます
地域をクリックして、Raise Levyをすると、部隊が出陣します。クリック(またはドラッグ)で部隊を選び、右クリックで進攻先を決めます。
あとは時間がたつのを待つだけ。
でも、負ける
実際に戦争すると、よくわからんうちに負けます。同じ戦力なら2分の1の確率で負けます(当たり前です)。
相手の方が強大であれば、ほぼ確実に負けます(当たり前です)。
どんどん、兵士が溶けていきます。
そこで、考えるのです。
家臣(Court)ウィンドウ
基本的に家臣は以下の3つの役職しか存在感がありません。しかも、武将も自動生成で、キャラゲー要素は皆無です。
- Master of Ceremony:内政担当(主要能力値は外交 diplomacy)
- Master of Arms:軍事担当(主要能力値は武芸 martial)
- Master of Guard:諜報担当(主要能力値は陰謀 intrigue)
室町時代の雰囲気的には、内政担当が政所執事、軍事担当が侍所所司。あとは諜報担当は江戸時代の目付のような感じですかね。そのころの幕府はけっこう身内で仕事を回しているので、たぶん、足利将軍家以外の家でもだいたいこんな感じだったと思うです。
この3長官の制度、好きです。
兵力を増やしたい
とりあえず、勝つためには兵力を増やさないと、ということで、そのためには軍事担当(Master of Arms)に「築城(Improve Castle)」をさせます。仕事を与えて1年ぐらい放置すると、城をグレードアップしてくれて、兵数が増えます。
これで、勝てますね。(たぶん)
収入を増やしたい
それには、内政担当に「開発(Improve Village)」をさせます。開発には費用がかかりませんが、その間の税収が減ります。
やっぱり仕事を与えて1年ぐらい放置すると、街をグレードアップしてくれて、収入が増えます。
貯めたお金で、朝廷に貢いだり、浪人を雇ったりできます。
占領できないのはなぜ?
注意しほしいのがプロヴィンス(地域)に駐留しても、すぐに自分の領土にはなりません。まだ、城を「包囲」しているだけだからです。
待っていると少しずつ兵糧が減っていくようです(Food Shortage)。
兵士をクリックすると、城に対して強攻(assalt)できますが、相手の5倍程度ではほとんど被害を与えられません。
まとめとこれから:外交・密約
ここまでくれば、あとはどっぷりいろいろ楽しめると思います。他家から攻められないために「人質交換」をしたり、共同で攻めるための「密約:plot」を作ったり、いろんなゲーム要素を楽しんでください。
自勢力が強くなっても、主君が死ぬたびに相続に伴うお家騒動のリスクがありますし、逆に相手が大勢力で勝てない状況でも、待っていると勝手に分裂するので漁夫の利を得られたりします。
Sengokuを買いたい場合
ということで、英語にアレルギーがなければ、やってみてください。
わりと何をしたらよいかがわからないので酷評も多いですが、すこしずつできることが広がっていくタイプのゲームなので、時間に余裕があれば楽しめると思います。