マナーの伝え方 ~ マナーをわからない状況を放置すると人が離れていく

こんにちは。五月ということで、4月入社の新入社員も少しずつなじんできたころかもしれません。

よく、「最近の若い社員はマナーがわからない」なんていいますが、そんなときにどのように伝えていますか?

この記事では、「マナーの伝え方」について考えてみます。




「常連様へのお願い」

きっかけは、ツイッターでみかけた銭湯の張り紙でした。

常連様へのお願い
一見さんや若い方の中には浴場マナーを理解されてない人もおられます。
しかし多くのケースでは、そこに悪意はありません。
ただ経験が少ないだけです。
きつい言い方でしかるのではなく、やさしく注意していただくか、番台に声をかけていただけると有り難いです。
どうかご理解の程よろしくお願いいたします。
店主


どうして、銭湯の「経営者」がマナーを張り紙するか、というともちろんお客さんに穏やかに入浴してほしいからだと思いますが、現金な話をすれば客が減るからです。

客どうしが言い争うような状況を放置すると、新規客が離れる。

たった一言で空気を変えることができるし、また、その一言の後ろには細やかな配慮がうかがえます。

そういう人が面倒をみている「場」は、自然と人の居心地がよくなりますよね。

集団作りにおける言い方

似たようなことは、学校でも職場でもいえます。

ルールやマナーがわからない状況だと人は、それぞれの正しさをぶつけあってしまいます。

「言い方」次第で、集団のなかがぎくしゃくしてしまうのです。

従業員どうしが争う状況を放置するとどうなる?

会社組織の中でも全く同様のことが言えます。

人が3人以上集まれば、自然と「常識」や「正しさ」の違いが生まれます。

そのときに「組織としての決まり事・考え方」がわからないと、人間関係がぎくしゃくしてしまいます。

とくに、新人社員の場合は、「その組織の常識」がまだわかりません。わかるはずがありません。

すると、どうしても先輩社員からすると、「常識知らず」に見えてしまうのです。

だからこそ、研修で何を伝えるかが大事になります。

マナーや常識をマニュアル化して、誰でもアクセスできる状況にしておくことが大事なんじゃないかな、と思います。

ちなみに、実は先輩社員たちの「常識」も怪しいものです。

新人時代に、「先輩ごとに言っていることがじゃっかん違う」と感じた経験はありませんか?

助け合うか争い合うかは、紙一重なんですよね。

もちろん、一事が万事、細かく決めることが必要なわけではありません。