よく、「最近の若い社員はマナーがわからない」なんていいますが、そんなときにどのように伝えていますか?
この記事では、「マナーの伝え方」について考えてみます。
「常連様へのお願い」
きっかけは、ツイッターでみかけた銭湯の張り紙でした。常連様へのお願い
一見さんや若い方の中には浴場マナーを理解されてない人もおられます。
しかし多くのケースでは、そこに悪意はありません。
ただ経験が少ないだけです。
きつい言い方でしかるのではなく、やさしく注意していただくか、番台に声をかけていただけると有り難いです。
どうかご理解の程よろしくお願いいたします。
店主
届け!!!— 京都 玉の湯 (@kyoto_tamanoyu) 2019年5月10日
銭湯経営者全員の願い( ;∀;) pic.twitter.com/hCZlUf0vK7
どうして、銭湯の「経営者」がマナーを張り紙するか、というともちろんお客さんに穏やかに入浴してほしいからだと思いますが、現金な話をすれば客が減るからです。
客どうしが言い争うような状況を放置すると、新規客が離れる。
たった一言で空気を変えることができるし、また、その一言の後ろには細やかな配慮がうかがえます。
そういう人が面倒をみている「場」は、自然と人の居心地がよくなりますよね。
集団作りにおける言い方
似たようなことは、学校でも職場でもいえます。小学生への注意の仕方の指導— めがね旦那@小学校教諭 (@megane654321) 2019年5月9日
「言ってる内容は正しいけど
言い方はよくないよ」
この指導
1年間で100回以上はします
正しいと思ってることを相手に指摘するとき
人はとても強い言い方になるのです
ルールやマナーがわからない状況だと人は、それぞれの正しさをぶつけあってしまいます。
「言い方」次第で、集団のなかがぎくしゃくしてしまうのです。
従業員どうしが争う状況を放置するとどうなる?
会社組織の中でも全く同様のことが言えます。人が3人以上集まれば、自然と「常識」や「正しさ」の違いが生まれます。
そのときに「組織としての決まり事・考え方」がわからないと、人間関係がぎくしゃくしてしまいます。
とくに、新人社員の場合は、「その組織の常識」がまだわかりません。わかるはずがありません。
すると、どうしても先輩社員からすると、「常識知らず」に見えてしまうのです。
だからこそ、研修で何を伝えるかが大事になります。
マナーや常識をマニュアル化して、誰でもアクセスできる状況にしておくことが大事なんじゃないかな、と思います。
ちなみに、実は先輩社員たちの「常識」も怪しいものです。
新人時代に、「先輩ごとに言っていることがじゃっかん違う」と感じた経験はありませんか?
助け合うか争い合うかは、紙一重なんですよね。
もちろん、一事が万事、細かく決めることが必要なわけではありません。