会社で節約するのは何のため? ~ 「日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”」

こんにちは。あなたの仕事場ではどんな節約をしていますか?



電気をすぐ消したり、コピー用紙に裏紙を利用したり、いろいろなことを取り組んで入るのではないでしょうか?
でも正直、面倒なその「節約」はいったい何のためか意識していますか?
今日は、未来工業の山田昭男さんの本に、節約の真の意味と社長の仕事について書いてあったことを読んでみましょう。
いつも廊下が暗いのも、席を離れるときに自分の机の上の蛍光灯をヒモで消すのも、広いフロアにコピー機が1台しかないのも、相談役室では来客時以外はエアコンを使わないのも、当社が昔から実践してきたことだが、それは、電気を大切に使っているわけではなく、コストを下げるためにやっているのだ。
そして、未来工業では、その浮いた分で出た利益を社員に与える”餅”に回している。
(……)
自分から考えて行動し、売り上げを上げ、あるいは節約をした結果、会社が利益を出したら、その分自分たちに”分け前”がたくさん回ってくるのだから、社員たちはうれしいだろうし、やりがいがあるはずだ。餅を与えれば、モチベーションが上がる。
私は、社長の仕事というのは、社員を幸せにし、「この会社のためにがんばろう!」と思ってもらう”餅”を考え続けることだと思っている。

(山田昭男:日本一社員が幸せな会社のヘンな”きまり” p3)
「節約」は「環境のため」ということではなく、経費を少なくして、収益を上げ、待遇をよくするため、とハッキリ言いきっていることがスゴイですね。
私もそれなりに普段から「節約」に心がけていましたが、「なんとなくもったいない」という弱い理由でした。山田さんの、日々の節約が社員への「餅」に直結している考え方は衝撃でした。
ほんとに常日頃から社員の幸せを考え抜いていることが、ビンビンに伝わってきませんか?
経営の王道は、収益の分配なんだなあと、思いを新たにしました。