エッセイを書くためのアルゴリズム ~Barron's How to Prepare for the Toefl Essay

こんにちは。今日はエッセイの書き方について書いてみたいと思います。



以前にTOEFLの試験勉強をしたのですが、TOEFLの試験にはエッセイ作文が1問、出題されます。

そこで「Barron's How to Prepare for the Toefl Essay」という洋書の参考書で勉強しました。

それまで学校で作文というと「自由に書きなさい」と習ってきていたので、「エッセイには決まった書き方がある」ということに衝撃を受けました。

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それでは、具体的にエッセイの構成の手順を、計画(planning)・執筆(writing)・推敲(revising)の3つの段階に沿って見てみましょう。
計画
主題(essay topic)について理解する
主張(thesis statement)を書く
概念関係(concept map)を整理して、自分の考えをまとめる

執筆
意見(opinion)を述べる
主文(topic sentence)を書く
根拠となる詳細(supporting details)を書く
結論(conclusion)を書く
エッセイ全体に多彩な構文や語彙(syntactic and semantic variety)を利用する

推敲
文に含まれる誤りを直す
だらだらと長い文(run-on statement)を直す
修飾節・修飾語(clauses and modifiers)を組み合わせる
綴りの間違い(punctuation)を直す
Lin Lougheed:Barron's How to Prepare for the Toefl Essay(2004)p.2より意訳

ポイントは、テーマと主張をはっきり意識して書き、それに必要な根拠で肉付けをしていくということで、日本語でもレポート・小論文などはこの構成を踏襲しています。

作文のしかたを、きちんとアルゴリズムにしている(パターン化)のが興味深いです。

チェックリストの通りに実行していけば、誰でもそれなりのエッセイを作ることができます。

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また、このような書き方が身につくと、英文を読む際も構成を意識して読めるようになります。

とても良い本なので、作文に興味があれば、英語の試験を受けなくとも読んでみる価値があると思います。