設計者によるBASIC入門
1971年の邦訳に『ベーシック入門(JOHN G.KEMENY ・THOMAS E.KURTZ 共著・森口 繁一監訳・尾崎 義雄・神山 武共訳)』があります。KemenyとKurtはBASIC言語の最初の設計者です。
簡単にAmazonで調べたところ、原題がわからなかったので調べてみると、「BASIC Programming」で間違いないようです(国会図書館サーチ)。
KemenyのBasic Programming
Amazonには、第2版(1971)とそのペーパーバックの再版(1980)がありました(探しているときはこちらを先に見つけましたが、値段で手が出ませんでした)。
Google Booksによると初版は1967年のようです。
BASICだけでなくプログラミングの基本概念から説明している
もともと大学でのBASICプログラミングの教科書・参考書として書かれた本で、第1部では、「コンピュータ」、「プログラム」、「BASIC」、「タイムシェアリング」といったプログラミングの基本概念について解説しています。各章では、ループ、リスト、テーブル、関数、サブルーチン、文字列、デバッグについて説明しています。
第2部では、(主に数学分野の)問題解決のための応用方法(アプリケーション)について説明しています。例えば、初等数学(三角法、方程式のルーツ、曲線プロット)、数理(ファクタリング、モジュラ算術、素数)、シミュレーション(乱数、野球、ナイトツアー)、ビジネス(MAT法、電気回路網、マルコフ連鎖)、および微積分(多項式、積分、テイラーズ近似、および微分方程式)。