Anycastって何?Chromecastとどう違うの? ~Androidスマホのディスプレイ伝送とキャスト機能の違い

こんにちは。Chromecastを買おうと思ってメルカリで価格を調べていたら、「Anycast」という類似品をみかけたので、いろいろと調べてみました。

ちなみに私は、「Chromecastの互換機」かなと期待したんですが、けっきょくGoogleのChromecastを購入しました。

なので、この記事ではAnycastを推奨するというよりも、むしろ違いや「難点」を説明しています。


Anycastとの出会い



メルカリでChromecastを探していると、
Chromecastの写真なのに
「新型Anycast」というタイトルの出品がありました。

事実誤認を狙った出品なのか? のっけから雲行きが怪しいです。

結局のところ、AnycastはChromecastと一緒なの?違うの?

「箱はChromecastなのにどうして商品名はAnycastなのか?」
という当然の疑問が1か月前にあったようで、

出品者のコメントをひろってみました。




Anycastはクロームキャストと同じ機能があるので、
箱にクロームキャストと記載されています。
どういうこっちゃねんと・・・

「だいぶ安いし、Chromecastの互換機ならいいかな」
と思ったんですが、

まずは、Anycastの商品画像を確認しないといけないですね。

「Anycast」で検索して外観を確認してみる

ネットで検索して出てきた Anycastはこんなかんじです。


ドングルの形状は似ていますが、
さすがにChromecastとは書いていないです・・・

なので、先ほどの写真は 品者の方の勘違い(?)なのでしょう。

Anycastはケーブルが違う

Anycastについて調べてみると、
chromecastと大きな違いがありました。

AnycastはUSBケーブルにwifi受信機がついている



まず、Anycast本体にはWifi機能がなく、
給電ケーブル側にWifi機能が内蔵されているということです。

コードが二股に分かれていて、
Wifi受信機(写真左側)がついているのがわかりますか?

Chromecastの電源ケーブルはただのmicro USBケーブル

ちなみに、Chromecastのコードはこんな感じです。



これは第1世代のChromecastの内容物ですが、

画面中央に移っている電源ケーブルは
ごくごく一般的なtype Bのmicro USBケーブルです。

Chromecastはwifiなどの通信機能を
ドングルに内蔵してあるのですが、

Anycastの場合は類似デザインにしたかったけれど、
入りきらなかったのでしょう。

Anycastは「キャスト」できない

それでは、もっと「本質的な機能面の違い」を見ていきましょう。

まず、一番の違いは「キャスト機能」です。



chromecastの一番の売りであるキャスト機能に、
Anycastは対応していません。

キャスト機能とディスプレイ転送の違い

「キャスト」とは「ディスプレイ転送」は、
一見すると似ていますが、
実はまったく違う機能なので
ここで説明したいと思います。

Chromecastのキャスト機能:TVをネットにつないでスマホで操作する



上の図を見ていただきたいのですが、
ChromecastはWifiで「インターネットに」つなぐことができます。

なので、スマホなどを通さずに
直接、Youtubeなどの動画を再生できます。

Chromecastは、
「それ自体が一つのコンピュータ」
という面白い特徴があります。

ただ、Chromecastは入力インターフェースがないので、
スマホやパソコンを通して操作します。

つまり、スマホをリモコンとしてChromecastを操作するので、
動画視聴中もスマホで別のことができるのです。

スマホがメインではなく、サブ(リモコン)なんです。

ディスプレイ伝送:TVにスマホの映像を無線で飛ばす

Anycastは、より一般的なディスプレイ転送方式を採用しています。

具体的には、 Miracast, DLNA, AirPlayでの接続に対応しています。
Miracast(ミラキャスト)とは、Wi-Fi Allianceによって策定された、1対1の無線通信による ディスプレイ伝送技術である。AppleのAirPlayのミラーリングに代わるオープンな代替 技術と銘打たれた。
簡単に言えば、「ディスプレイ伝送」技術は
ディスプレイケーブルの無線版です。

Anycastは、AndroidスマートフォンやiPhone
Windowsパソコンなどの「ディスプレイ」を
TVなどに共有するための機械です。



つまり、スマホ画面をディスプレイに移すことはできますが、
Chromecastの売りである、「キャスト」はできないことになります。

Android端末とつないだ場合の違い

たとえば、Anycastの画面伝送では、
Android端末のスマホのスクリーンが
そのままTVに表示されます。

なので、動画を見ている間は
Androidスマートフォンの操作ができないし

LINEなどの通知があれば
当然つないでいるTV画面にも表示されます。


しかし、Chromecastの場合は、
直接YoutubeやNetflixなどにつながっています。

TVでhuluの動画を見ながら
スマホでツイッターを見ることもできるし、

突発的なLINEが来ても
TVに表示されることがないということです。

というわけで、
AnycastはChromecastの完全な代替にはなりません。

ご注意くださいね。

それでもAnycastを購入したい方は…

動画再生には難あり

AnyCastは、端末自体がストリーミング再生できないので、
スマホを中継する通信のためカクツキが目立ちます。

動画の再生メインで使うなら、
Googleの「Chromecast」や
Amazonの「Fire TV」がお勧めです。

あくまでディスプレイ伝送器

とはいえ、Anycastの廉価版としての魅力はあります。

スマホの画面をTVに無線で飛ばすため、と割り切って
安価なAnycastを買うなら「あり」です。

実際、手元のスマホ画面を大型ディスプレイに投影したいなど、
目的が合えば、2000円ぐらいで実現できるはすごいですよね。

Anycast

いくつか種類(世代)があるので購入するときに確認してくださいね。



Chromecast

ちょっと高い?
うちでは十分に元がとれたかな。

YoutubeとHuluを見ますが、
Chromecastのホーム画面のスライドショーもいいです。

Googleフォトから選んだ写真をスライドショーにできるのも
子育て世代にはけっこういい機能だと思います。


参考