Anycastって何?Chromecastとどう違うの? ~Androidスマホのディスプレイ伝送とキャスト機能の違い

こんにちは。Chromecastを買おうと思ってメルカリで価格を調べていたら、「Anycast」という類似品をみかけたので、いろいろと調べてみました。

ちなみに私は、「Chromecastの互換機」かなと期待したんですが、けっきょくGoogleのChromecastを購入しました。

なので、この記事ではAnycastを推奨するというよりも、むしろ違いや「難点」を説明しています。


1.Anycastとの出会い



メルカリでChromecastを探していると、
Chromecastの写真なのに
「新型Anycast」というタイトルの出品がありました。

事実誤認を狙った出品なのか? のっけから雲行きが怪しいです。

2.結局のところ、AnycastはChromecastと一緒なの?違うの?

「箱はChromecastなのにどうして商品名はAnycastなのか?」
という当然の疑問が1か月前にあったようで、

出品者のコメントをひろってみました。




Anycastはクロームキャストと同じ機能があるので、
箱にクロームキャストと記載されています。
どういうこっちゃねんと・・・

「だいぶ安いし、Chromecastの互換機ならいいかな」
と思ったんですが、

まずは、Anycastの商品画像を確認しないといけないですね。

2-1.「Anycast」で検索して外観を確認してみる

ネットで検索して出てきた Anycastはこんなかんじです。


ドングルの形状は似ていますが、
さすがにChromecastとは書いていないです・・・

なので、先ほどの写真は 品者の方の勘違い(?)なのでしょう。

3.Anycastはケーブルが違う

Anycastについて調べてみると、
chromecastと大きな違いがありました。

3-1.AnycastはUSBケーブルにwifi受信機がついている



まず、Anycast本体にはWifi機能がなく、
給電ケーブル側にWifi機能が内蔵されているということです。

コードが二股に分かれていて、
Wifi受信機(写真左側)がついているのがわかりますか?

3-2.Chromecastの電源ケーブルはただのmicro USBケーブル

ちなみに、Chromecastのコードはこんな感じです。



これは第1世代のChromecastの内容物ですが、

画面中央に移っている電源ケーブルは
ごくごく一般的なtype Bのmicro USBケーブルです。

Chromecastはwifiなどの通信機能を
ドングルに内蔵してあるのですが、

Anycastの場合は類似デザインにしたかったけれど、
入りきらなかったのでしょう。

4.Anycastは「キャスト」できない

それでは、もっと「本質的な機能面の違い」を見ていきましょう。

まず、一番の違いは「キャスト機能」です。



chromecastの一番の売りであるキャスト機能に、
Anycastは対応していません。

5.キャスト機能とディスプレイ転送の違い

「キャスト」とは「ディスプレイ転送」は、
一見すると似ていますが、
実はまったく違う機能なので
ここで説明したいと思います。

5-1.Chromecastのキャスト機能:TVをネットにつないでスマホで操作する



上の図を見ていただきたいのですが、
ChromecastはWifiで「インターネットに」つなぐことができます。

なので、スマホなどを通さずに
直接、Youtubeなどの動画を再生できます。

Chromecastは、
「それ自体が一つのコンピュータ」
という面白い特徴があります。

ただ、Chromecastは入力インターフェースがないので、
スマホやパソコンを通して操作します。

つまり、スマホをリモコンとしてChromecastを操作するので、
動画視聴中もスマホで別のことができるのです。

スマホがメインではなく、サブ(リモコン)なんです。

5-2.ディスプレイ伝送:TVにスマホの映像を無線で飛ばす

Anycastは、より一般的なディスプレイ転送方式を採用しています。

具体的には、 Miracast, DLNA, AirPlayでの接続に対応しています。
Miracast(ミラキャスト)とは、Wi-Fi Allianceによって策定された、1対1の無線通信による ディスプレイ伝送技術である。AppleのAirPlayのミラーリングに代わるオープンな代替 技術と銘打たれた。
簡単に言えば、「ディスプレイ伝送」技術は
ディスプレイケーブルの無線版です。

Anycastは、AndroidスマートフォンやiPhone
Windowsパソコンなどの「ディスプレイ」を
TVなどに共有するための機械です。



つまり、スマホ画面をディスプレイに移すことはできますが、
Chromecastの売りである、「キャスト」はできないことになります。

5-3.Android端末とつないだ場合の違い

たとえば、Anycastの画面伝送では、
Android端末のスマホのスクリーンが
そのままTVに表示されます。

なので、動画を見ている間は
Androidスマートフォンの操作ができないし

LINEなどの通知があれば
当然つないでいるTV画面にも表示されます。


しかし、Chromecastの場合は、
直接YoutubeやNetflixなどにつながっています。

TVでhuluの動画を見ながら
スマホでツイッターを見ることもできるし、

突発的なLINEが来ても
TVに表示されることがないということです。

というわけで、
AnycastはChromecastの完全な代替にはなりません。

ご注意くださいね。

6.それでもAnycastを購入したい方は…

6-1.動画再生には難あり

AnyCastは、端末自体がストリーミング再生できないので、
スマホを中継する通信のためカクツキが目立ちます。

動画の再生メインで使うなら、
Googleの「Chromecast」や
Amazonの「Fire TV」がお勧めです。

6-2.あくまでディスプレイ伝送器

とはいえ、Anycastの廉価版としての魅力はあります。

スマホの画面をTVに無線で飛ばすため、と割り切って
安価なAnycastを買うなら「あり」です。

実際、手元のスマホ画面を大型ディスプレイに投影したいなど、
目的が合えば、2000円ぐらいで実現できるはすごいですよね。

6-3.Anycast

いくつか種類(世代)があるので購入するときに確認してくださいね。



6-4.Chromecast

ちょっと高い?
うちでは十分に元がとれたかな。

YoutubeとHuluを見ますが、
Chromecastのホーム画面のスライドショーもいいです。

Googleフォトから選んだ写真をスライドショーにできるのも
子育て世代にはけっこういい機能だと思います。


7.参考