飯島秘書官のこれまでの印象は、報道で見る強面でおっかない人というものでした。
この本は、ノンフィクション作家の大下英治さんが、小泉政権下での官邸スタッフに取材をして書かれたドキュメントです。
執拗さと繊細さと
飯島さんの仕事人としての執拗さ、家庭人としての繊細さが伝わってきます。ある意味、執拗さと繊細さは同根のものなのかもしれません。
まず、頭脳明晰でつねに緊張感をもって仕事にあたる厳しさがあります。
しかし、それだけでなく、弱者へのまなざしがあるからこそ、時代を画する大きな仕事ができたのだと思います。
補佐役の役割
リーダーの補佐にはどんな仕事が求められるのでしょう。飯島さんの仕事を分類してみますと- 正しい情報を集めてリーダーに伝える
- チームに使命と緊張感を与える
- 最悪の事態に備え、対処する
リーダーに対して、細やかさが要求される仕事だといえます。
文章は読みやすく、ぐいぐい引っ張られる面白さがあるので、ぜひ読んでみてください。