あるいは、何か新しいやり方をしたいと提案しても、まわりに「それはうちではできない」と反対されることはありませんか。
うまくいっている会社、創意工夫がすごいなあと思ってるのに、実際に自分が仕事をしようとすると、すぐにアイディアにブレーキがかかってしまう……
でも結局、しないのは自分自身なんですよね。
ちょっとした工夫でいい
未来工業は、建築用の電気部品を作っています。しかし、実はこの電気部品というものは、法律でかなり細かく規格が決まっています。
つまり、最も「縛り」がきつい仕事といえます。
しかし、未来工業の山田さんの話を聞くと、そんな分野にも「工夫の余地」が溢れていると、勇気づけられます。
例えば、電線を中に通すパイプは、材質(鉄か固いビニール)も、外径・内径もすべて法律で決まっている。
そこで”職人さんが取り付けやすいような工夫”が要るわけだが、さすがにこれは工夫のしようがない。三角や四角にはできないから。
しかし、未来工業が一番大事にしている方針は、<発売すれば必ず儲かるとわかっている人気商品であっても、よその製品と差別化できないものは作らない>ことだ。
そこで、法律と照らし合わせてみると、パイプの「色」は変えても問題がないことがわかった。とにかく、「よそと同じことはしない」。
(山田昭男:日本一社員が幸せな会社のヘンな”きまり” p.32)
これを意識し続けて仕事をすることが、会社の活力につながります。
本邦初なら失敗して当たり前
私も最近、どんな小さなことでも、日本で自分たちしかしていないことをしよう、と考えはじめました。そうすると、企画を考えるのが楽しくなるから不思議です。
別にすごいアイディアを思いつくようになったわけではないのですが、失敗が怖くなくなるのです。
本邦初なら失敗して当然。
それなら、ほかに先を越されないうちに早くやらないと。
結果として、行動までのサイクルが活発化しました。
どんな縛りがあっても工夫の余地はあるもんですね。